化粧水における感触コントロール(被膜感)

研究・テーマ
製品種類 糖アルコール
用 途 スキンケアクリーム、化粧水、乳液
特 徴 テクスチャー調整、水溶性、被膜感
製 品 アクアオール #2

研究の背景

近年、化粧品本来の保湿効果や洗浄効果に加え、使用感(テクスチャー)の良さが重視されてきています。
例えば、リーブオン化粧品として、「べたつかない」、「ぬるつかない」、「しっとりする」、「毛穴が締まる」等の使用感が好まれています。
効果の高い化粧品であったとしても、べたつきが強かったり、手触りが良くなかったり、匂いが好みでない等、使用感が悪いと継続できません。毎日使うものだからこそ、効果に併せて良い使用感を付与することが重要となってきます。

アクアオール#2(表示名称:加水分解水添デンプン、水)は、高分子を多く含み、被膜をつくる効果が高い糖アルコールです。そこで、アクアオール#2を用いた特徴ある化粧品開発に向け、化粧水の感触評価を行いました。

 

※アクアオール・・・トウモロコシなどのデンプンから得られた加⽔分解デンプンを⽔素添加することによって得られる糖アルコールの⼀種であり、化粧品専用原料(表示名称:加水分解水添デンプン、水)です。詳しくはこちら

試験データ

実験データ 化粧水の官能評価

【試験方法】

モデル処方において多価アルコールを固形分濃度10%配合した化粧水を用い、4名による官能評価を実施。

【表1】化粧水の配合

【図1】化粧水の感触評価

【結果】

アクアオール#2を使用した場合、グリセリンを使用した場合と比べ、
①乾き際のブレーキ感が付与され
②乾いた後の膜感が強いことでさっぱりとした感触を付与できる  ことが確認されました。(※特許出願中)


こんな用途に使えます!

✓適度な摩擦による高級感の付与に

✓乾いた後の被膜感を感じられる商品に

✓ヘアスタイリングのセット感の演出に

リーブオン化粧品 など

使用している製品

アクアオール#2

※特許出願中

アクアオールに関する他の研究データはこちら

接着性・残存性・耐水性
化粧崩れ防止
ヘアスタイリング(感触)

※本記事は、化粧品業界の関係者ならびにその関連業務に携わる方を対象に、適正にご利用いただくための情報提供を目的としたものであり、一般消費者の方に対する情報提供を目的としたものではありません。

※製品化の際には、薬機法等の関連法規を遵守ください。

※実験データは測定値の代表例であり、最終製品での効果や安全性を保証するものではありません。

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