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ニキビ(尋常性ざ瘡)は10代を中心に発症する思春期ニキビや、20歳以降に発症する大人ニキビに分類されています。
思春期ニキビは皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れが原因とされており、大人ニキビはストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスが影響すると言われています。しかしいずれのニキビも発症のメカニズムは共通しており、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。
ニキビの原因菌と言われているアクネ菌ですが、アクネ菌の中でもリボタイプが複数存在し、その分布が異なることがわかっています。病変患部から多く検出されるリボタイプは悪性度が高いと考えられており、健康な皮膚から検出されるリボタイプは比較的良性であると考えられています。また、そのどちらにも均一に分布しているリボタイプも存在しています。いくつかのリボタイプを入手し、エリスリトールの静菌効果について検証しました。
【リボタイプの分類】
RT4, RT5, RT8:患者群に分布(悪玉アクネ菌)
RT6:健常者に分布(善玉アクネ菌)
RT1, RT2, RT3:患者群と健常者群間に均一に分布(日和見アクネ菌)
実験データ in vitro試験:アクネ菌の増殖試験
【試験方法】
1.寒天培地にアクネ菌(Cutibacterium acnes)を塗布し、37℃で一晩培養した。
2.液体培地に1のコロニーを懸濁し、37度で一晩振盪培養した。
3.96-wellプレートに2の菌懸濁液とエリスリトール溶液を分注し、37度で24時間振盪培養した。
エリスリトールは終濃度5%または10%となるように調製した。
4.吸光度(OD660)を測定し、菌体濁度とした。
【図1】エリスリトール添加によるアクネ菌の培養試験
【結果】
アクネ菌の増殖をみたところ、リボタイプによって増殖が促進されたものと、増殖が抑制されたものがみられました。
悪玉アクネ菌については、選択的に増殖抑制がされていました。
また善玉アクネ菌については、増殖が促進されたことによりエリスリトールを資化できている可能性も考えられます。
✓悪玉アクネ菌を選択的に静菌できます
✓洗顔料、化粧水、クリームなどにお使いいただけます
✓さっぱりとしたテクスチャーを付与できます
※本記事は、化粧品業界の関係者ならびにその関連業務に携わる方を対象に、適正にご利用いただくための情報提供を目的としたものであり、一般消費者の方に対する情報提供を目的としたものではありません。
※製品化の際には、薬機法等の関連法規を遵守ください。
※実験データは測定値の代表例であり、最終製品での効果や安全性を保証するものではありません。
※本研究は、2022年12月開催の第89回SCCJ研究討論会にて発表されました。
「エリスリトールによる皮膚常在菌への効果」
牧田玲奈*1)、保坂浩貴*1)、木村雄輝*1)
1)物産フードサイエンス株式会社
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