世界初!打錠用エリスリトール顆粒

  • 食品
開発ストーリー
製品種類 糖アルコール
用 途 打錠品
特 徴 打錠特性
製 品 エリスリトールF、エリスリトール50M、エリスリトール顆粒DC

打錠×エリスリトールのあゆみ

エリスリトールについて(概要はコチラ

エリスリトールは、その清涼感のある味質特性や、マスキング、エンハンス特性、並びに口腔内ケアの機能性を有する糖アルコールです。(栃尾巧ら:月刊フードケミカル, 7, 1-5, (2016) 。
錠菓市場において、長きに渡り、エリスリトールの錠菓利用が求められていましたが、打錠特性が低いこと、また微粉品において特に流動性が悪いことから、錠菓への利用は難しいと考えられていました。

エリスリトールの打錠特性を高めるための取り組みを開始

弊社では、大学研究機関との共同研究により、基礎粒子設計から着手しました。
製造条件、配合原材料の検討など、1年以上に渡る研究の結果、錠菓の開発に利用可能なエリスリトールを開発することに成功しました。

製品名:「エリスリトール顆粒DC;Direct Compaction(*直打を表す意味)」(特再公表2018-159673)
優れた打錠適正や流動性を獲得したことにより、主原料と混合するだけで、直接打錠することが可能となっています!

「エリスリトール顆粒DC」の特長

1) 粉体物性
特殊な流動層造粒法により、結合剤として、一定量のヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を配合させることで、打錠に適した顆粒となっています。

エリスリトール顆粒DCのSEM画像

製品の平均粒子径は246±19μmで、安息角は32度、ゆるめ嵩密度は0.51g/㎤(以上、参考データ)と流動性に優れている粉体です。

エリスリトール顆粒DCの粒度分布

(乾式レーザー回折)

2) 打錠物性
各錠剤径における、打錠物性はグラフの通りです。

 

[試験条件]

使用打錠機:連続式単発打錠機

処方:エリスリトール顆粒DC99%, ステアリン酸マグネシウム1%

 

打圧に比例して、錠剤硬度が高くなり直接打錠に適した顆粒であることが特長です。
また、打錠に使用される他の糖質(ブドウ糖、ソルビトール、マルチトール等)に比べ、錠剤硬度が高くなり難く、エリスリトールの結晶性に起因する特有の食感を有しています。

エリスリトール顆粒DCの打錠物性

3) 発泡商品への展開

こんな用途に使えます

「エリスリトール顆粒DC」を使用することで、

付加価値のある打錠商品の開発に寄与できます。

1)オーラルケア商品
 オーラルケア商品の訴求素材として、最も知名度が高いのはキシリトールです。しかし、いくつかの論文において、口腔内ケアの効果は、キシリトールに比べ、エリスリトールの方が効果が高いことが報告されています。

 

Peter de Cock et.al : Erythritol Is More Effective Than Xylitol and Sorbitol in Managing Oral Health Endpoints, International Journal of Dentistry, 9868421 (2016) , Falony G. et.al: Long-Term Effect Long-Term Effect of Erythritol on Dental Caries Development during Childhood: A Posttreatment Survival Analysis, Caries Res. 50(6), 579-588, (2016)

 

服用目的の商品ではなく、口腔内で舐め溶かすコンセプトの商品であれば、味質も重要因子となる為、この点においても他糖質に比べてもエリスリトールが優位と考えられます。

2)味質改良
エリスリトールは、様々な味質に対するエンハンス効果を有することが示されており、弊社でもいくつかの特許の取得や出願を行っています。(特許6101831号「塩味増強剤」、特開2018-139558「柑橘類の酸味増強剤および柑橘類の酸味が向上された飲食物の製造方法」など)
エリスリトールの有するこれらの味質特性を利用すれば、例えば、「塩味の極めて強い口中錠菓」や「柑橘フレーバーの強い錠菓」の開発が可能になります。
また、特殊な健康食品素材では、収斂味が問題となる。エリスリトールの持つマスキング効果を利用することで、健康食品素材などのもつ、独特の収斂味を抑え、タブレットの味質改良に寄与することができます。

3)その他の利用例
エリスリトールは極めて強い冷涼感を有しますが、以前までは結晶エリスリトールの散布や原料中への配合でしか商品に冷涼感をもたせることはできませんでした。そのため、エリスリトールの冷涼感をより生かせる方法が求められていました。

今回、「エリスリトール顆粒DC」の開発により、「冷涼感を持つ塊(最小5mmΦ程度)」の作製が可能となり、この「冷涼感をもつ塊」をお菓子や冷菓などへトッピングとして配合することで、冷涼感の特徴がより強調された商品の開発が実現できると考えられます。

冷涼感を付与した商品案

粉体の流動性を活かした

顆粒製品

良質な甘味を活かした

チュアブル錠

冷涼感を活かした特長ある

錠菓

特長のある発泡錠作成

<新規用途>

使用している製品

エリスリトールF 、 エリスリトール50M 、 エリスリトール顆粒DC

関連する開発ストーリー