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糖ある工房
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中食・冷凍食品市場において、定番メニューの煮物。
その根強い人気の一方で、商品開発の現場では「食感のコントロール」が大きな課題となっています。
家庭であれば、素材の状態を見ながら火加減を調整できますが、工場で大量生産するとなると話は別です。
原料のバラつきや製造条件の制約により、思い通りの食感に仕上げることは至難の業。
ばらつきが無いように具材をやわらかく、味をしっかりとしみこませようと加熱時間を長くすれば、煮崩れのリスクは高まります。特に、冷凍野菜などの原料を使用すると煮崩れが発生しやすく、歩留まりの悪化や廃棄ロスに直結します。
このような状況で製品コンセプトに応じた食感設計が求められる際は、還元水飴を用いたアプローチが有効です。
還元水飴は種類によって異なる効果を発揮するため、砂糖の代わりに使用することで、煮物の食感をコントロールできます。
例えば、高糖化還元水飴は素材を軟化させ、味染みを向上させる効果があり、加熱時間の短縮にもつながります。
一方、低糖化還元水飴は素材の形を保ち、煮崩れを抑制する効果があります。
本研究では、この2種類の還元水飴がそれぞれどのような効果をもたらすのかを個別に検証しました。
煮物の調味液に高糖化還元水飴を糖として使用することで食感が柔らかくなり、
低糖化還元水飴を糖として使用することで煮崩れを抑制します。
実験データ:カボチャの煮物
【試験方法】
①カボチャ1個を1片15gにカット。
②沸騰させた表1の調味液の中に投入。
③中火で13分加熱した後放冷し、外観を観察。
④煮込んだカボチャを皮を含めた状態で1.5㎝角の立方体にカット。
⑤レオメーターにて直径4cmの円形プランジャーを使用して弾性率を計測(N=8)
※弾性率範囲終点:15%
※弾性率:カボチャを噛み始めた時の弾力感を示し、数値が高いほど噛み応えが大きい。
【表1】調味液の配合
【結果】
確認した外観を図1にて示す。
上白糖使用品と比較し、最も調味液が良く染み込んで見えるのは高糖化還元水飴使用品であった。
低糖化還元水飴使用品は上白糖使用品・高糖化還元水飴使用品と比較しカボチャの角が残り、煮崩れが起きていなかった。
【図1】煮込み後のカボチャの外観
テクスチャーデータを図2に示す。
高糖化還元水飴使用品は弾力感が弱く、同じ煮込み時間でも柔らかくなりやすいことが分かった。
低糖化還元水飴使用品は上白糖よりも弾力感(≒硬さ)が保たれていることが分かった。
【図2】煮込み後の弾性率の比較
糖の種類を変えることで、煮物の食感をコントロールできます!
・煮物の具材の軟化、調理時間短縮
・煮崩れの抑制
※本記事に記載の実験データは測定値の代表例であり、保証値ではありません。
※本記事は、食品業界の関係者並びに関連する業務に従事している方への情報提供を目的としたものであり、一般消費者の方に対する情報提供を目的としたものではありません。
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