テカリを抑える! 肌ツヤ調整効果

研究・テーマ
製品種類 糖アルコール
用 途 スキンケアクリーム、日焼け止め、メイクアップ、乳液
特 徴 ツヤ向上
製 品 アクアオール#2

研究の背景

「ツヤ肌」と聞くと、潤い感のあるすべすべ肌や、透明感のある艶やかな肌をイメージされる方が多いかと思います。

しかし、「ツヤ」と「テカリ」は紙一重!

みずみずしく潤いのある肌は健康的なツヤ感を感じられますが、油っぽい肌はテカリとして見た目の印象を損ねてしまうことも。

 

  「ツヤ肌になりたいのに、おでこのテカリが気になる・・・・。」

  「潤いは欲しいけれど油分は抑えたい・・・。」

こんなお悩みに対して役立つ、当社の「アクアオール#2」を用いた肌ツヤ調整効果のデータをご紹介します。

※アクアオール・・・トウモロコシなどから得られたデンプンを加⽔分解し、さらに⽔素添加することによって得られる糖アルコールの⼀種であり、植物由来の化粧品専用原料です。詳しくはこちら。

試験データ

実験データ①:光沢度の測定
【試験方法】
1. 前腕内側を予洗い洗浄し、15分順化。
2. 測定部位(3×3cm)の光沢度(初期値)を測定。
3. 乳液(表1)を0.02g塗布し、指で軽くなじませた後、 5分間乾燥し、光沢度を測定。
 比較検体として、ソルビトール、アクアオール#2、 エステル油(パルミチン酸イソプロピル)を選定。

※部位ごとに初期値が異なるため、手首側・ひじ側と左右を入れ替えて測定し、1検体分の値とした。
※皮膚表面の凸凹や皮膚色などの影響を除いた値 with DSC(Diffuse Scattering Correction)の値を評価した。

【測定環境】 温度:22±2℃、湿度 45-55%

【使用機器】 Glossymeter GL200(Courage + Khazaka electronic GmbH)

【表1】試験で使用した乳液処方(w/w%)

【結果】
乳液を用いた光沢度の測定結果を図1に示す。
アクアオール#2を使用した検体では、エステル油と同等の光沢値を示した。

【図1】乳液塗布後の光沢度(塗布前相対値)

実験データ②:官能評価

【試験方法】
1.前腕内側を予洗い洗浄し、15分純化。
2.測定部位(3×3cm)に乳液を25mg塗布し、塗布時の感触・乾き速度・塗布後の感触・ツヤ感について官能評価を

 実施(1~7点の絶対評価)

※ツヤ感:「自然なツヤ、みずみずしいツヤ」は良い評価、「不自然なテカリ、強すぎるツヤ、まったくツヤがない」は

 悪い評価とした。

【実施環境】 温度:温度:23±1℃、湿度 48-54%

【結果】

乳液を用いた官能評価の結果を図2に示す。
アクアオール#2とエステル油の比較では、特にツヤ・光沢感の項目について有意な差が見られた。

また、ベタつき・ぬるつきといった不快感のなさ、サラサラ感といった質感に違いがある傾向が見られた。

【図2】乳液の官能評価

まとめ

アクアオール#2を用いた肌ツヤへの検証では、テカリを抑えつつ光沢度を制御し、適度な被膜感で感触を向上させる効果が明らかとなりました。つまり、アクアオール#2をスキンケア化粧品に配合することで、光の反射量だけにとどまらず、見た目と触り心地の両面で効果を発揮することができます。

 

また、光沢計での測定値は同じであっても、ヒトの目で感じるツヤやテカリ、透明感などは感じ方が異なることがあります。

肌本来が持つ、潤い感のある自然なツヤの付与には、水溶性原料が重要になると考えています。

 

スキンケア化粧品やメイクアップアイテムでは、ツヤ付与や保湿のために油性原料を使用すること場面も多いかと思いますが、

水溶性原料であるアクアオール#2を使って、べたつきやテカリを押さえつつ「みずみずしい自然なツヤ感」を表現してみませんか?

【コラム】ツヤ肌メイクのベースづくり!

こちらのコラムでは、スキンケア後のメイクを想定した場合のツヤ感についても評価しています。ぜひご覧ください。

研究データ等はこちら

化粧崩れ防止
被膜効果

※本記事は、化粧品業界の関係者ならびにその関連業務に携わる方を対象に、適正にご利用いただくための情報提供を目的としたものであり、一般消費者の方に対する情報提供を目的としたものではありません。

※製品化の際には、薬機法等の関連法規を遵守ください。

※実験データは測定値の代表例であり、最終製品での効果や安全性を保証するものではありません。

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