花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、いまや日本人の約半数が抱える国民病とも言われています1)。
くしゃみや鼻水といった不快な症状は、仕事や学習のパフォーマンスを著しく低下させ、生活の質(QOL)に大きな影響を与えます。
近年、このアレルギー対策として「腸内環境の改善」が大きな注目を集めているのをご存知でしょうか。
本記事では、腸内環境を通じて免疫機能にアプローチするプレバイオティクス素材「ケストース」について、アレルギー性鼻炎に関する臨床試験データを詳しく解説いたします。
1) 厚生労働科学研究赤澤班 2010報告書
ケストースとは
ケストースは、スクロースに1分子のフルクトースが結合した三糖のオリゴ糖で、タマネギやライ麦など、我々が日常的に摂取する野菜や果物にも少量ながら含まれている、安全性の高い糖質です。
ケストースは身近な食材にも含まれています
アレルギー性鼻炎は、スギ花粉やハウスダストなどの原因物質(アレルゲン)に対して、体の免疫システムが過剰に反応してしまうことで起こります。この過剰反応を抑えるためには、対症療法だけでなく、根本的な「免疫バランスの正常化」が重要視されています。
実は、ヒトの体内に存在する免疫細胞の多くは「腸」に集中していると言われています。
腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスが崩れると免疫機能が乱れやすく、逆に腸内環境が健全に保たれることで、アレルギー反応の過剰な活性化を抑制できる可能性が近年の研究で次々と明らかになっています。
この「腸から免疫をサポートする」という新しいアプローチにおいて、有用菌(善玉菌)を効率的に育てるプレバイオティクス素材「ケストース」への期待が急速に高まっているのです。
当社では、ケストースのアレルギー性鼻炎に対する有用性を検証するため、医療機関の協力のもと臨床試験を実施しました。
【試験方法】
・対象者:中等症以上の通年性アレルギー性鼻炎に罹患した学童(0〜12歳)58名
・投与量:3歳未満は1日1g、3歳以上は1日2gのケストースを摂取
・試験期間:3カ月間
※試験期間中も、従来通りのアレルギー治療(薬物投与など)は継続し、症状に応じて対処した。
【評価項目】
(1)アレルギー性鼻炎における各症状(くしゃみ、鼻水、鼻閉)の程度(Symptom score)
(2)日常生活への支障度
(3)メディケーションスコア
(4)使用感アンケート
①アレルギー症状の変化について
②ケストースの継続使用について
※メディケーションスコアとは、投与した治療薬の副作用の強度を点数化したもので、スコアが高いほど強い治療薬が
処方されていることを示す。
図1 評価項目(1)~(3)
図2 評価項目(4)使用感アンケート
【結果】
本試験から以下のような結果が得られた。2)
① 症状スコア(くしゃみ・鼻水・鼻閉)の低下
試験開始前と比較して、ケストース摂取開始から4週目の時点で「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」すべての症状においてスコアの
低下(緩和)が確認された。また、この良好な状態は試験期間を通して継続した。
② 日常生活支障度の低下(QOLの向上)
アレルギー症状に伴う「日常生活への支障度」も、試験期間を通して低下した。これは、症状の緩和によって夜しっかり眠れる
ようになるなど、子供たちの生活の質(QOL)が大きく向上したことを示唆している。
③ メディケーションスコアの低下
特筆すべきは、メディケーションスコア(処方された治療薬の強さを点数化したもの)が低下した点だ。
これは、「強い治療薬に頼る必要性が減った」ことを意味しており、ケストースの継続摂取が従来の治療を優しくサポートする
可能性を示している。
④ 高い満足度を示すアンケート結果
参加者へのアンケートでは、約70%が「アレルギー症状の変化(緩和)」を実感し、約90%が「ケストースの継続使用を希望す
る」と回答した。
ケストースの魅力は整腸作用だけに留まりません。長年の研究を通じ、多彩な機能性が確認されています。
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