昆布と化粧品とマンニトール

コラム

昆布と化粧品

化粧品向けのサイトでなぜ昆布?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、実は昆布の表面に付いている白い粉に含まれる成分の1つがマンニトールなのです。マンニトールは化粧品に使用される糖アルコールの1つではありますが、これまではあまり広くは知られていませんでした。
当社では、化粧品に使用する様々な糖アルコールを用いて化粧水での官能評価試験などを行っています。マンニトールを化粧水に使用することで、さらっとした独特の感触が得られます。これは、マンニトールの結晶性の良さが特徴として現れています。しっとりした質感とは異なる、さらっとしたべたつきのない感触を求める場合に適しています。

溶解度

マンニトールは粉末糖アルコールの中で最も結晶性の良い糖アルコールです。言い換えると、溶解度が低く、吸湿性も低いので乾きやすいという特徴があります。(図1)

図1. 粉末糖アルコールの溶解度(100gの水に溶解させた糖アルコールの重量)

さらっとした使用感を求める場合や速乾性を求める化粧品に適する特徴と言えます。

意外と身近な糖アルコール「マンニトール」をぜひお試しください。

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