湿気や汗から髪を守る!うねり・広がり対策

コラム

髪のうねり・広がり

「雨の日に髪がうねってまとまらない」、「時間がたつとパサつく」といった髪のお悩み、ありますよね。

髪質、熱や紫外線によるダメージなどその理由は様々ですが、雨の日には水分バランスの乱れによるうねりの発生や広がりが問題となることが多いです。
特に多湿な環境下であることが多い日本では、髪のお悩みは多いはず・・・。
今回は20代~40代の美容師を対象に、髪のうねり・広がりに対するアンケート調査を行った結果と、
髪のうねり・広がり対策についてご紹介します。

美容師に聞く!髪のお悩み調査

調査概要:「髪のうねり」に関する調査
【調査期間】 2024年9月2日(月)~2024年9月3日(火)
【調査人数】 1,003人
【調査対象】 調査回答時、20代~40代の美容師と回答したモニター
【モニター提供】 PRIZMAリサーチ

毎日多くのお客様と接する美容師の方に「お客様から受ける髪の悩み」について質問をしたところ、うねり(59%)広がり(49%)ダメージ(47%)という回答が多く挙げられました。
また、うねり・広がりの原因については、キューティクルの損傷・ダメージ(57%)と考える方が最も多く、次いで水分不足による髪の乾燥(42%)、汗や湿度の高さ(38%)となりました。(図1)

今回は、その中でも水分に関する挙動について着目し、うねり・広がり対策アプローチについて考えていきたいと思います。

【図1】美容師1,003人へのアンケート結果

多価アルコールの吸放湿性

図2にヘアミストを使用したうねり・広がり試験の様子を示します。
使用したインド人うねり毛束は湿気に弱く、何もつけていない毛束だとうねりの発生がみられ、広がってしまっています。
保湿剤の代表格であるグリセリン、ソルビトールの毛束についても、うねりや広がりがみられました。

一方でアクアオール(化粧品表示名称:加水分解水添デンプン、水)の毛束ではうねりの発生が抑えられ、まとまりが維持されていました。(図2)

※アクアオール・・・トウモロコシなどのデンプンから得られた加⽔分解デンプンを⽔素添加することによって得られる 糖アルコールの⼀種であり、化粧品専用原料(表示名称:加水分解水添デンプン)です。詳しくはこちら

【図2】ヘアミストのうねり・広がり試験
各原料を配合したヘアミストをうねり毛束に塗布(25℃・RH80%で24時間保存後)

では、一体何が影響しているのか?
それぞれの原料の基本的な保湿性について、各原料の高湿度下⇒低湿度下での重量変化を検証しました。(図3)

【図3】多価アルコールの吸放湿試験
高湿度から低湿度への重量変化を算出

グリセリンは高湿度下での重量増加、低湿度下での水分放出が顕著にみられました。
ソルビトールはグリセリンよりもやや緩和な重量変化があるものの、同じような傾向でした。
保湿剤としての用途が多い原料ということで、吸湿=水分を吸いやすい という点からもイメージできるかと思います。

一方でアクアオール#1、アクアオール#2は異なる挙動を示し、高湿度下⇒低湿度下での環境変化に対し、急激な重量変化が少ない傾向にあることがわかりました。つまり、外部の湿度変化に対する影響が少ないということがうねり・広がりを抑える要因の1つではないかと考えられました。

うねりケアへの新しいアプローチ

一様に保湿剤・多価アルコールと言われる素材において、水分に対する挙動が違うことが、湿度変化に対する毛髪の挙動に繋がっていることが示唆されました。

雨の日やスポーツ後など、多湿な環境にさらされる髪に対して、適切なケアを施すことで、髪のうねり・広がりのお悩みを少しでも緩和できるのではないかと感じています。

アクアオールのような「原料から考える新しいアプローチ」が、より効果的なうねりケアに繋がることを期待します。

研究データ等はこちら

毛髪うねり抑制
毛髪テクスチャー
ヘアスタイリング(感触)

お問い合わせについて

以下のお問い合わせフォームより、お問い合わせ概要「研究開発サイトへのお問い合わせ」を選択の上、必要事項 ・お問い合わせ内容をご記入ください。