もちを乾燥から守る!アクアオールの被膜特性

コラム

アクアオールの被膜で保湿できる?

美容雑誌や化粧品の比較サイトで見る評価試験で、テクスチャーや使用感がわかりやすい可視化試験を行っていることはご存じでしょうか?

先日、当社サイトでもご紹介した「カリカリ梅」の試験や、スポンジ、べたつきをビーズで表現…など、たくさんの試験がある中で、一番メジャーな試験は「もちを使用した保湿力の評価」ではないかな?と思っています。

今回は、当社原料であるアクアオール※を使用して、スライスもちを用いた保湿試験を行いました。これまでにもアクアオールは、『被膜を形成する』とお伝えしてきましたが、実際にどんな被膜ができ、その被膜が保湿にどう影響するのか、お伝えしていきます!
※アクアオール・・・トウモロコシなどから得られたデンプンを加⽔分解し、さらに⽔素添加することによって得られる糖アルコールの⼀種であり、化粧品専用原料(表示名称:加水分解水添デンプン、水)です。詳しくはこちら

スライスもち試験

しゃぶしゃぶ用の薄いスライスもちを同一の形(桜)にくり抜き、ヒビや割れなどの乾燥感を観察しました。※決して見た目が可愛いという理由だけで桜型にしたとかではありません!(笑)


【試験方法】
1. くり抜いたスライスもちを、各原料固形70%液に浸漬(表1)
2. 40℃の食品乾燥機に入れ、2日間乾燥
3. 1日ごとに状態を観察

【表1】使用した保湿剤

【結果】
コントロールは1日目からヒビが顕著にみられ、グリセリンは2日目に割れが発生し、ソルビトールも2日目でヒビが発生していました。(図1)
しかし、2日目でもアクアオール2種は、どちらもヒビや割れが起きていませんでした!

アクアオール#1は薄い被膜、アクアオール#2は厚い被膜を形成し、どちらも被膜によって内部からの水分蒸散を抑制
(=保湿)していていることがわかります。

【図1】スライスもちの経時変化

アクアオールの被膜を応用!

今回の試験では、アクアオールの被膜による保湿力に注目しました。
かなり顕著に差が出たため、アクアオールの特徴をよりご理解いただけたのではないでしょうか?
データで見る機能性はもちろん重要ですが、こういった可視化試験はキャッチ-でわかりやすくて楽しいなと、実感しました。

保湿剤として知られるグリセリンやソルビトールと異なり、アクアオールは被膜を形成することで、外部の湿度からもち内部の水分を守ることができました。
アクアオールの被膜は、『内部の水分を守る』ことで、保湿を求めるスキンケア製品だけでなく、『外部の水分からも守る』ことによりスタイリングやメイクキープ、うねり抑制など湿度対策を求める製品への応用も可能になると考えています。
保湿やスタイリングなど、それぞれの機能に着目した記事もあるので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!
今後はアクアオールの被膜を利用した新しいテクスチャーの処方などたくさんご提案していきたいと考えています!

研究データ等はこちら

スタイリング
水分蒸散抑制:化粧水
水分蒸散抑制:ヘアケア
梅の保湿試験(コラム)

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